宇宙の気をいただくから極上の美味その二

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〜田中愛子さん、マクロビオティックを語る


・・・・・稲田陽子

その二

 玄米を食するとは、穀物全体のいのちをいただくことだと、愛子さんは言う。「血液を作るもとは、食べ物。良い食べ物できれいな血液を作れば、良い細胞ができるのです」つまり、いのちのエネルギーの溢れる玄米を食すれば、排泄作用が促進され、腸がまずきれいになり、良質のエネルギーのある血液が生まれる。良い赤血球が生まれれば、健康で完璧なソマチッドがそこから誕生してくる。免疫力が改善されるから、ソマチッドも元気になるのである。「ソマチッドと714Xの真実」にも書かれているように、実際、全身の免疫力が上がると、血液中の赤血球から健全なソマチッドが発生してくる。これは、ソマチッドを発見し命名した希有の天才生物学者・ガストン・ネサーンの興味深い観察事実である。

 さらに、愛子さんは、「マクロビオティックには人種や文化の垣根もなく、どんな人でもできるから、世界中が自然食で仲良くなれるのです。肌の色が白でも黒でも黄色でも何の区別もありません。人種が異なっていても、皆、歯並びは同じでしょう?お肉、野菜、穀物と、噛んで食べる場所はどの人もみんな共通です」と、語る。おそらく、これがマクロビオティックの神髄かもしれない。「インドに行ったときに、道ばたで寝ている人たちがいました。でも、私たちと何も変わらない。いのちだから、偉い、偉くないなんて、区別はありません。王室だって同じ」とも言う。

 このマクロビオティックは、いまでこそ流行のようになっているが、本質は、実にシンプルで、桜沢如一さんの「無双原理」をそのまま実践すればいいだけである。ファッション化してグルメのようになりがちないまの玄米菜食を少し揶揄しながら、愛子さんは、最も基本的な玄米菜食を勧める。これだと、あれこれ料理法に悩むこともなく、玄米とみそ汁、ひじきと切り干し大根にきんぴらごぼうで十分すぎるほどの健康なエネルギーに満たされるわけである。それも、「あぁ、美味しいと言って、いのちある食をいただけば、みな体も心も治っていくのです。宇宙からは、いつでも自然治癒力のエネルギーがいっぱい出ています。病の人は、そのボタンを押しさえすればいい」という愛子さんの言葉で立証済である。

 玄米菜食がどんなに素晴らしい料理に変身しても、そこに哲学がなく、また羅針盤がなかったら、本来の陰陽の原理も宇宙のエネルギーも失われているということでもある。「自然現象には陰陽というものがあり、料理に森の世界を感じないとダメ」だということだ。

 「例えば、穀類である玄米の一粒には、いのちが全部入っているように、食には、いのちがあるから、退屈なんてない。家族の顔を見て、今日は陰陽どちらが足りないのかというのをその顔色を見て判断し、カボチャをプラスしたり、キュウリをプラスしたり。病の人が治るその食で、その人の宝石が輝き出すのだもの、いのちの食に退屈なんて言葉はありませんよ」と、愛子さんは、「望診法」についても触れた。

 この診断方法は、中医学によるもので、目で見て、体に現れる色や形態などからその人の健康状態を判断するもので、愛子さんは、顔による「望診法」でさまざまな人の体の症状を把握してきた。「西洋の『虹彩診断』という方法も、目の中に内蔵の位置があるという捉え方をして、病気の診断をしますけれど、顔にも全身の内蔵などが集まっているのです。例えば、仏様が宝石を入れる額の「第三のチャクラ」と呼ばれる部分で、肝臓の状態が分かり、ここの色や形態を見て、きれいなら、肝臓のカタチもゆるみなく、カンも冴えています」と、語る愛子さんは、だからこそ、「お母さんは、いつも家族の健康を見守るためにも、カンが冴えていることがとても大事。そうであればこそ、もちろん朝、夜、気候などいろいろな条件も配慮しながら、顔色や各所の形態から不足している陰陽は何かの見分けも容易になります。もともと女性には、そういういのちが備わっているのです」と、言うのである。

 考えてみれば、肝臓がきれいであるためには、腸がきれいでなければ毒素が体に蓄積されてしまうわけで、そうならないためには、マクロビオティックの基本食を中心に10日ほど実践するのがよいそうだ。そうすれば、血液が浄化され、自然治癒力のある血液になる。すると、体に余分なものが溜まらなくなるので、精神エネルギーが冴えてきて、スピリチャルなカンが働き出す。「透視もできるようになりますし、一瞬のうちに地球の反対側の息子に意識がつながりますよ」と、愛子さんは、こともなげに言われた。これに断食も加われば、さらにカンが冴え渡る。とくに「病気の人や人生の宿題のある人」は、こうした断食はとても良く作用するらしい。

 家庭も、マクロビオティックの食を実践すると、「スパイラルがあって、まるく、壊れない」。その子どもたちも、玄米を食べるうちに、「性格が優しく、頭も良くなり、何より健康」になる。「自然食の子は、生命力が強い」と、愛子さんは言う。だから、給食を食べる習慣を脱出して、玄米のお弁当にすると、キレやすさが改善されて「子どもたちは、みんな世話好きで優しくなる」のも、頷けることだ。
 一粒の玄米にいのち全体が宿っている。それをいただく感謝と喜びの気に包まれ、「本当に好きなこと、やりたいことを自由にやり、人にも喜ばれる仕事をする」ことが、そしてすべての人が平和に生きられることが、マクロビオティックの目指す本当の宇宙なのであろう。

 愛子さんは、人生を通してマクロビオティックのタネを世界中に撒いてきている。だから、どこに行っても、その土地ならではのマクロの花が咲いている。マクロファミリーがどこにでもいる。世界のあちこちに、自然食を通して丸いスパイラルが出来上がっているのだ。

 愛子さんのスケジュールが、一年中大忙しなのも、世界中の丸いスパイラルのあるところを始めさまざまなところから招かれて、マクロの哲学を易しく説き、その実践をし続けているからである。                                                                                                                                

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