以上、『ソマチッドと714Xの真実』の「改訂版の序」をアップさせていただきました。
「改訂版」ではこのほかに、「第6章」に新たな原稿も書き加えました。
「初版本」をお読みになった読者から、次々と質問が寄せられてきたからです。
そこで「改訂版」に加筆することで、多くの方々の疑問に答えたいと思ったからです。
以下がその「加筆分」の原稿です。
第6章 日本のソマチッド事情(加筆分)
(文脈を理解していただくため、最初の部分には初版の原稿をそのまま載せています)
★ネサーンの名誉と安全を守る
「ネサーン報告」にこんなことを書かざるをえなかったことを、正直非常に心苦しく思う。
しかしいま思えば、「糖鎖ビジネス」に関するかつてのあの苦々しい経験は、
これから目の前で起ころうとしていることへの警告的な体験だったようにも思えてくる。
ソマチッドに多くの人々の関心が高まってくれるのはありがたいことだ。
ガストン・ネサーンが発見し、半世紀以上にわたって研究し続けてきたその成果は、
やがて医学や生物学を根底から変革することになるだろう。
そしてソマチッドが正しく理解できるならいまの医療は大革新され、
大勢のガン患者や難病患者が救われることにもなるだろう。
そうは思いながらもソマチッドに対する関心の高まりが、
ともすればネサーンの真実から遠く離れ、危険で悪質なソマチッドビジネスの引き金を引くことにもなりうる。
事実、早くもそうした動きが起こっている。
これを防ぐにはセミナーを通して学んだものを、できるだけ正しく伝えていく以外にない。
それが支援してくれた方々や多くの読者への責任であり、ひいてはネサーンご夫妻への恩返しともなろう。
いや、恩返し以前に、ガストン・ネサーンの名誉と安全を守らなければならないのだと思う。
もしもネサーンとは全く違った「ソマチッド論」が広く伝わり、
それが「ネサーンのソマチッド理論」と誤解されて、どこかの研究者から論駁・反証されたとしたら、
ガストン・ネサーンの実績と名前を汚すことにもなる。
実際これはよくあることで、千島学説の場合もそうだった。
千島学説の論文を読んだこともない人が、誰かの「千島学説論」のあいまいさと矛盾を突き、
「ほら、だから千島学説は間違いだ!」と大声で社会に吹聴しているのをよく見かけるからだ。
ガストン・ネサーンの場合もそれは十分にありうる。なにしろネサーン自身が発表した論文が手に入らない。
だから結局は「誰かのソマチッド論」がそのままネサーンのソマチッド理論と勘違いされてしまいがちなのである。
と同時に、早くも始まりつつあるソマチッドブームは、
かつての「糖鎖ビジネス」のようにこれから数多くの「ソマチッド商品」を誕生させ、
かつさまざまなかたちの「ソマチッド治療」を生み出していくことであろう。
そのなかには危険なものが混じるかもしれないし、
詐欺まがいのもの、いや悪質な詐欺そのものが横行するかもしれない。
そしてもし、その中の何かが社会的な問題を起こしたとしたなら、
「ソマチッド=ガストン・ネサーン」の等式がマスメディアによって喧伝され、
ネサーンの名誉と名前を傷つけることにもなるだろう。
これはなんとしても防がなければならない。それらとネサーンとは全く何の関係もないからである。
ガストン・ネサーンは日本のどの組織のどんな「ソマチッドビジネス」にも全く関与していないが、
ただ正確を期すために、ひとつだけ説明しておかなければならないことがある。
それは2008年のある時期(5月29日~8月8日)に限って、
ネサーンは日本のある組織の名誉会長を引き受けたことがあったという事実である。
その組織の理事の中に面識のある医師の名があったからだったという。
しかし、名誉会長を引き受けてから2ヶ月余りのなかで、ソマチッドに関する見解の違いや、
その組織が関連するソマチッドビジネスの問題等々が明らかになってきたらしく、
ネサーンは2008年8月8日付け文書をもって、はっきりと「名誉会長辞退」を宣言した。
以来、どんな組織にも、どんなソマチッドビジネスにも全く関わっていない。
★「すべてがソマチッドです!」
「改訂版」であえてこのような一文を加えざるをえなかった理由は、
本書が出版されたあと、多くの読者からこれに関する問い合わせが相次いだからである。
そのなかには「ネサーンさんがこの○○を推奨しているのですか?」とか
「どの会社のソマチッド商品が最も信頼できるものですか?」などといった質問も多く混じっていた。
本書を読めば、「ソマチッドを外から摂取すること」と
「ネサーンのソマチッド理論」が無関係であることは明らかなはずであるが、
日本では病気の治癒とソマチッド商品の摂取が
「ネサーンのソマチッド理論」に便乗するかたちで巧みにつながっている。
はっきり言って、ネサーンの名とソマチッド理論が、
さまざまなビジネスに非常に巧妙に利用されているのである。
これに対するネサーンの見解は、実に単純にして明快である。すなわち、
すべてがソマチッドです!
新鮮なニンジン、ヤグルマギクの搾り汁などなど…、
・・・ それから、庭の黒い土もです!
それだけに、食品やサプリメント、農法等々に「ソマチッド」の名を付けたり、
「ソマチッドが豊富」などと表示するのは全く「無意味」なことであり、
そうすること自体が「ソマチッドのことを何も理解していない証拠」だとネサーンはいう。
にもかかわらず、日本ではいまたくさんの「ソマチッド商品」が登場して新たなビジネスを生み出している。
しかもその能書きの中で「ネサーンの名とソマチッドという言葉」が利用されているのだ。
たしかに、どんな食品の中にもたくさんのソマチッドが存在しているから、
顕微鏡で観察すればソマチッドが見え、「ソマチッド入り」ということになるだろう。
ちなみに、古くからあるサプリメントを水に溶かして顕微鏡で観察してみたところ、
そこにはたくさんのソマチッドが見えた。
そこでその会社ではその商品に「ソマチッド」という能書きを付けて新たに売り出してみたところ、
思いがけない反響があり、たくさん売れることになったと言う。
このように、どんな食品にもどんなサプリメントにも、さらに言えば庭の土にも、石の粉でさえ、
水に溶かして顕微鏡観察をすれば、まちがいなくたくさんのソマチッド(らしきもの)が見える。
ネサーンが言うように「すべてがソマチッド」なのである。
もちろんそこには量の問題や動きの活発度などの違いはあろうが、
量が多くて活発であるからといって、それが病気の治癒に直接関係していくとは限らない。
ガストン・ネサーンが指摘しているのは、外から摂取したソマチッドが問題であるのではなく、
自らの赤血球中から次々と発生してくるソマチッドが、
肉体的、感情的、知的、霊的な4つのファクターによってデリケートに影響されているというその事実であり、
ソマチッドを摂取したからといって病気が治るというものではない。
だから食品やサプリメントに「ソマチッド入り」と記しても無意味というのである。
誤解のないように強調しておきたいが、ぼくは決して特定の商品や組織を批判しようというのではない。
事業家や企業が自ら開発した商品を自信を持って宣伝するのはある意味で当然のことであり、
そこに売るための文言や戦略があってもなんら不思議ではない。
だが、もしそこにガストン・ネサーンの名やソマチッドという言葉が間違った文脈で使われていたとしたなら、
それはネサーンの研究成果と名誉を汚し、ソマチッド理論を歪めることになる。
だからこそ「ソマチッドと714Xの真実」を知らされたぼくとしては、
ソマチッドブームの中で多くの読者が錯覚(誤解・勘違い)しないで済むように事実を事実として伝えておきたいと思う。
それが一人のジャーナリストとしての責務と考えるからである。
インターネットで世界中がつながった社会では、間違った事実があっという間に広がってしまうこともあれば、
隠そうとしていた事実があっという間に明らかにされてしまうこともある。
ガストン・ネサーンの名誉会長就任情報もそういったものの一つで、
ネサーンが辞退を明らかにした後も、なぜかそのまま告知されている。
これに対してガストン・ネサーンは、
「戦いを挑むようなことを望んではいない(訴えも強制も監視も行わない)」とし、
「時間の働きによってすぐに解決するでしょう」と大らかに時の経緯を見守っている。
戦いや告発からは、何もクリエイティヴなものが生まれないことを十分に知っているからであろう。
その姿勢は「ガストン・ネサーン・アカデミー」も全く同じで、
ネサーンご夫妻の考えと気持ちを尊重して、
ただ淡々と「ネサーンとソマチッドと714Xの真実」を伝えるだけである。
このアカデミーに接点を持つぼくとしても、正直同じような姿勢と立場を保ちたいと思った。
しかし事実を事実として伝えない限り、
これからも「○○はネサーンが推奨しているソマチッド商品か」といった質問が続々と寄せられてくるであろう。
それに対しては一人ひとりに丁寧に返信していくのが基本ではあろうが、
なかには質問することもなくそのままネサーンが保証したものと「信じて」しまう読者も多いことだろう。
それではソマチッド理論が間違って伝わってしまうだけでなく、
ぼくがこのまま沈黙していることが、間接的にソマチッドビジネスに加担することにもなりうる。
なぜなら、事実を知っていながら何も語らないことにより、
結果的に間違った情報の拡大を放任することになってしまうからである。
そんなわけで、いろいろ考えてみた結果、この改訂版ではあえてこの問題に触れることにした。
これは本書の筆者である稲田個人の判断であり、
決してネサーンご夫妻や「ガストン・ネサーン・アカデミー」が望んでいることではない。
むしろ「余計なことを書いた」として叱られるかもしれない。
しかし「ネサーンはどんなソマチッドビジネスにも加担していない」という事実を伝えない限り、
日本のソマチッド情報の混乱が収まらないと考えた結果である。
まさに「真理は人を自由にする」。
稲田芳弘


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