「他生の縁」河田厚子さんの訃報

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今朝、新聞を読んでいたら、携帯に電話が入りました。
氏名表示を見ると「河田」となっています。
「ひょっとしたら……」 胸騒ぎがしました。
 
やっぱり、ご主人からの電話でした。
「今日10月9日、午前0時過ぎに亡くなった…」とのことでした。
 
河田厚子さんのことは、1ヶ月ほど前に、
「袖(そで)振り合うも他生の縁」というタイトルで書きました。
http://www.creative.co.jp/top/main3753.html
その後もときどきメールで激励してきたのでしたが、
10月5日にメールをしたとき、返信が娘さんの代筆で返ってきました。
 

 稲田さんが(名古屋に)来る10日まで生きてみたい…と。

 

入院して以来、かなり衰弱してしまったようです。

でも、明日は名古屋に飛びますから、お見舞いできると信じていました。

しかし、あと一日というところで亡くなってしまったのです。

 

訃報を耳にするのは、やはりショックです。

特に、何度かお会いしたことのある方の訃報は、身に応えます。

それもたぶん「他生の縁」のゆえでしょう。

 

1ヶ月前にも書きましたが、「他生の縁」は意味深長です。

いったい、何の因果で、こんなにもたくさんのガン患者さんと出会うのか。

その理由ときっかけは、言うまでもなくぼくがガンになったからですが、

ガン患者はお互いに「死」を意識することもあるからでしょうか、

とても深いコミュニケーションができるような気がします。

 

ガン患者さんの中には「悟りの境地」に達しておられる方が多々おられます。

河田さんもまた、まさにそのうような方でした。

あれだけひどいガンにもかかわらず、いつも達観していた感じでした。

それだけに、河田さんなら必ず完治するにちがいない、と思っていました。

 

しかし「ヨブ」のようなケースもあります。

「全き人」であっても、大変な試練に遭遇するのです。

ヨブの場合は試練を越え、幸いにも再び幸せな人生が蘇りましたが、

キリストのように十字架で死に、復活して救済の道を開くケースもあるのでしょう。

 

そう考えると、必ずしも死が敗北(悲劇)であるとも思えません。

死は悲しく、痛々しく、残された者に空しさ、寂しさをもたらしますが、

肉体は消え去っても、魂は永遠です。

「死」にも、深く高い意味を見つけ出していくことが必要な気がします。

 

そのことを、ぼくは「妹の死」にいたく感じて生きてきました。

中学の卒業式にも出られずに、若くして亡くなってしまった妹…。

その死は、人類史的にみれば、ほんの小さな砂粒の1つにすぎません。

 

しかし妹は死をもってぼくを発奮させ、ぼくを千島学説に出会わせました。

そんな小さな源流から流れ出した人生が『ガン呪縛を解く』を生み出し、

そのつながりでガン治癒に希望を持ってくださる方々が出てきたことを思うとき、

「妹の死」は、決してムダではなかったことがよく分かります。

それどころか、妹はその死をもって大きく貢献してくれているのです。

 

そのごとく、河田さんもまたぼくに多くのことを学ばせてくれましたから、

その死は必ずや、何か大きな意味を秘め、やがて何かを結実してくれるでしょう。

そう考えて、その死の意味するものを見つけ出していくことが、

少なくても「他生の縁」によって出会ったぼくの仕事かと考えています。

 

そのことをあたかも示唆するかのように、

河田さんのお通夜は、ぼくがお話をする明日10日18時からちょうど始まります。

「集い」と「お通夜」の時間が同じですから、ぼくは駆けつけることができません。

ということは、ぼくが気づき学んだことをみなさんにお話ししなさいということでしょう。

 

河田さんのことに関しましては、たくさんの方々のお世話になりました。

ここに改めてお礼申し上げます。

そして、河田厚子さんのご冥福を、心よりお祈りしたいと思います。

 

稲田芳弘

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