サナギの真夏

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ゲリラ豪雨に襲われた九州&山口から帰って以来、

とても不思議な感覚を味わっています。

 

いろんな人や出来事に出会い、いろんなことを思い、感じ、

それらを言葉で表現したいと思うのに、心の奥底には

「待て待て、もっともっと発酵するのを、まだまだ待て!」

といった思いがあふれかえっています。

 

いったい、なぜなのか。

8月に入ってからのこうした思念は、何を発酵させるのでしょうか。

 

その一方、世の中の動きを見れば、

ゲリラ豪雨、台風、地震、冷夏等々の異常現象が続き、

また8月30日の総選挙に向かって何かが沸騰しつつあります。

ものすごいエネルギーがあちこちに渦巻きながらも、

まだそれが明解なカタチにならず、じっと新たな発現を待っている状態、

それがいまという特殊な歴史的結節点の情況なのかもしれません。

 非常に抽象的な言い方になってしまいましたが、

とにかく8月に入ってからは、不思議な感覚に包まれています。

思いはあふれど、言葉に結晶化まではせず…。

逆に言うなら、思念が発酵し切ったとき、

いろんなものがはっきりと「現象化=顕現」してくるのでしょう。

 

そんな動きの一つとして、「FM局」の問題があります。

この問題についてはいずれたっぷり書きたいとは思いますが、

いまぼくが毎週1時間「じあいネット」として放送しているFM局が、

「土壇場の決断」を迫られているという問題です。

早い話、廃業するか、蘇生させるか…。

これまた、いまの時代を象徴する実に興味深い問題と言えるでしょう。

 

この問題が急浮上してきて以来、共時性的現象が相次ぎました。

いろんな出会い、動き、情報のつながりが次々と起こってきたのです。

こうした動きを素直な気持ちで自然体で受け止める限り、

そこからは「蘇生させよ!」のメッセージが読み取れます。

案外この問題の中に、これからの時代の生き方のモデルが、

それとなく秘められているのかもしれません。

 

いま、なぜ、FM局の問題がぼくのところに飛び込んできたのか。

まずは、そのことを考えてみました。

考えてみれば、これはとても不思議な出来事でした。

というのも、ぼくがいまここ札幌に住んでいるのは、

まさにFM放送局開設の企画と準備で移住したことがきっかけだったからです。

 

といっても、その局はいまぼくが関係しているFM局ではなく、

北海道初の民放FM局として開局した「FM北海道 AIR-G'」のことでしたが、

新潟県生まれにして東京で仕事をしていたぼくが、

全く何の縁もなかった北海道に来たのは、FMが呼んでくれたからでした。

もしもその誘いがなかったなら、ぼくは北海道には住まなかったでしょう。

 

それはともかく、いま再びFM局の問題に巻き込まれ?てしまったというのには、

とても不思議な縁を感じざるをえません。

「FM北海道」から呼ばれたのは、ぼくが「FM文化論」という論文を書き、

それがすでに社長に内定していた方(M氏)の共感を呼んで評価され、

「どうだ、いっしょにやらないか」と熱心に誘われて札幌に住んだのでしたが、

だとしたら、蘇生に際しても「新FM論」が必要だろうと考え、

さっそく思いつくままをノートにメモしてみました。

 

FM…、これは Frequency Modulation の略であり、その意味は周波数変調、

これに対するAMは、振幅変調の方式で電波が届けられます。

つまり「周波数変調」が本来のFMの意味ですが、

ぼくはこの「FM」を「Fusion  Media」として位置づけてみました。

要するに「多様なメディア(Media)の融合(fusion)です。

 

実際、ぼくはすでに3年前から「じあいネット」の放送を、

札幌地域のFM放送だけでなく、インターネットラジオとしても流しています。

インターネットラジオのメリットは、FMのように地域が限定されることなく、

日本中、いや海外でも、インターネットあるところならどこでも聞けます。

もちろん「動画」を同時に流すことも可能です。

 

ただ、FM局の蘇生では、情報を発信しさえすればいいというものではなく、

また、スポンサーさえつけばいい、

すなわちお金が集まりさえすればいいというものではなく、

いまという時代に最も必要な情報を選択することが不可欠になるでしょう。

その意味では「周波数」、つまり「意識次元」が問われることにもなります。

 

人間は「多元的:多次元的」な存在です。

自らが発する意識の周波数しだいで、さまざまな情報や現象が出現してきます。

「思いは現実化する」のです。

「考えていること」がやがて目の前に現れてきます。

それは「出会い」や「発見」「情報や人のつながり」といったかたちで現れます。

 

FM局のオーナーから「土壇場の決断」の話を聞いたとき、

まずぼくの頭にひらめいたものは「FM」が意味するものでした。

その直後、古くからの知人がドームにやってきました。

彼は長年あるエクセレント企業の副社長を勤め、定年退職したばかりでした。

彼が長年取り組んできたテーマは「食と健康」と「エコな農」でした。

その彼が、それに関する小冊子を出版し、大学で講座を開きたいというのです。

 

そこでぼくはさっそく「新FM論」を語りました。

大学で講座を開くのもいいけれど、毎週1時間FMで話をしてみたらどう?

その内容はインターネットラジオで全国にライブ放送できるし、

その時間には聴けなくても、あとで自由にインターネットから聴ける。

しかも話した内容をあとで書き起こしてまとめれば「本」としても出版でき、

場合によっては、どこかで「セミナー」や講演会だって開催できる。

全国にいっぱい農業者の知り合いがいるのだから、

その大事なつながりをメディア融合によって強化していったらどう?

 

同じような話は、やはりドームに訪れた他の方々にも言ってみました。

そのなかには「健康ビジネス」をやっている方もいましたし、

「個人」として、とてもユニークな活動をしている人もいました。

またスピリチュアルな能力を持ち、活躍している人もいました。

 

いまや大勢の方々が、インターネットでそれぞれのブログを持ち、

さまざまな自己表現を意欲的にやっています。

だとしたら、「文字によるブログ」だけでなくて、

「声と音によるブログ」があってもいいのではないか。

これは、特に目の見えない方や、病気療養の方、

また、家事や仕事をしながら聴きたい方にきっと喜ばれることでしょう。

 

そんななか、あるメールが届き、そのなかに、

「ラジオ番組を始めたいと思っている」と書いてあったのです。

 

こうしたシンクロニシティが次々と起こってきています。

まるで多様なものが勢いよくつながり出し、

大きな渦の中でダイナミックに融合しようとしているかのようです。

 

このあと、さらに大きなつながりと動きが始まりました。

これについては改めて書かせていただきますが、

何かが大きく動き出してきていることだけは確かです。

こうした動きも、きっと歴史的波動がもたらしている必然にちがいありません。

 

いまという時代は「歴史的サナギの時期」であるとぼくは感じていますが、

まさにじ~っと動かないように見えるサナギ状態の中では、

かつての毛虫時代の細胞や組織がドドロドロのタール状態に溶け、

その同じ材料を使って、次のチョウチョの組織が再創造されています。

昆虫のこのプロセスをメタモルフォーゼ(変態)と言いますが、

いまはまさに、メタモルフォーゼの歴史的時期と言えるでしょう。

そしてその凝縮された情況が、特にいま出現しているような感じです。

 

ということは、まもなくして大きな変化が出現するのではないでしょうか。

さて、その「羽化」は、はたしてどうなることでしょう。

いまは過去の組織や細胞がドロドロに融解していく時期であり、

過去の価値観や組織や自己に囚われていると「不安」が増すばかりですが、

意識を「周波数変調=FM」して、チョウチョの世界をイメージすれば、

そこには自由で楽しい、素晴らしい希望が開けます。

 

その意味でも、周波数変調=FM=メディア融合の動きには、

歴史的な大きな何かが秘められているような気がします。

 

稲田芳弘

 

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