「ひまわり」を聴きながら...

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 久しぶりに小さな缶ビールを開けて飲みながら、

カンツォーネ歌手・小松原るなさんが歌う「ひまわり」を聞いています。

何度も何度も聴き、いまもドームの中にその悲しげな歌声が響き渡っています。

 

 ときは流れる 光の中に

 あふれる悲しみを 胸に抱いて

 探しつづけた愛は空しく

 めぐり合いしいまは 遥かな人

 二度と帰らぬ夢 

 あなたに愛を残して

 さりゆく悲しさ

 

 遠い異国の 雪に埋もれて

 はかなく燃え尽きた 愛のいのち


 二度と帰らぬ夢

 あなたに愛を残して

 去り行く悲しさ

 

 夏の輝く光の中で

 静かに ひまわりは 風に揺れる

 静かに ひまわりは 風に揺れる

 

なぜこの曲を、無性に聴きたくなったのか…、

それは、川村カオリさんや多くのガン患者の死を思ったことに始まり、

運転中にラジオで「地下鉄ストップ」のニュースを聞いたことでした。

 

ラジオニュースは「人身事故が発生して地下鉄が全線ストップした」

と淡々と伝えていました。

「人身事故」…その多くが「飛び込み自殺」です。

それを聞き「ああ、またも…」と、とても悲しい気持ちになりました。

 

ここ数年、毎年3万人以上の方々が自ら命を絶っていると言います。

年間3万数千人ということは、一日100人近くの計算です。

この日本列島のあちこちで、毎日100人もの方々が命を絶つ…。

これは決して軽視してはならない異常な事態です。

 

一日に100人もの自殺者があるということは、

その数倍数十倍の人々が自殺を決意し、未遂で終わっているかもしれません。

それこそ「死にたい」と思うほど苦しみ悲しんでいる人の数を数えれば、

その数は実際の自殺者の数百倍、数千倍になるでしょう。

それくらいに今のこの日本の社会は、ひどく深く病んでいるのです。

 

小松原るなさんが歌う「ひまわり」は、戦争時代の愛と悲恋の物語です。

そのことと札幌の地下鉄事故は直接関係ないように思えますが、

しかしその根は、深いところでつながっています。

 

優劣、強弱、貧富を巡る熾烈な競争、戦い、戦争の歴史…。

それが悲しいかな、この数千年の人類史を支配してきた波動でした。

その中で多くの人々が苦しみ、悲しみ、痛み、憤怒し、

歴史的な膨大で重厚濃密な人生ドラマが織りなされてきたのです。

その記憶の波動は、そのままいまも生きています。

そしてそれが現代人の意識や感情と多元的に共振し合っているのです。

 

その意味で「ひまわり」は、長い人類史の悲哀の波動とも言えるでしょう。

だからこそ、それに決して飲み込まれることなく、

むしろその悲哀の波動をクリーニングすべく聞き入っていたのでした。

 

こんなことを書いていたら、会社の元スタッフから電話が入りました。

もう何年かぶりの久々の電話です。

いったい何だろうと思って聞いてみたところ、

働いていた会社が破綻して、何ヶ月間かの給料がもらえない。

そこで裁判を起こして戦っているのだということでした。

 

これも一つの共時性なのでしょう。

お金を巡る戦い、組織をめぐる戦い、強弱優劣を巡っての戦い。

その戦いに真の出口も勝利もありません。

大事なことは、生き方、考え方のダイナミックなシフト。

それ以外に、悲しみのは同の歴史から解放されることはないと思います。

そんな話をして、「また遊びにおいで!」と言っておきました。

 

 ときは流れる 光の中に

 あふれる悲しみを 胸に抱いて

 

 夏の輝く光の中で

 静かに ひまわりは 風に揺れる

 

「ひまわり」の映画で主演したあの名女優ソフィア・ローレンも、

いまはもう75歳になったはずです。

http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/I%20Girasoli.htm

どんな大女優も偉大な人物も、いっときの光り輝く季節を刻んで、

やがて老い、そして消えていきます。

 

人類史の文明も同じで、輝かしい興隆があれば消滅もあり。

歴史は冷酷なほどに規則正しく「文明の法則」通りに綴られてきました。

 

そして、いま、戦いの戦争波動(サヌキ型波動)が極限にまで達し、

すでにアワ型波動が勢いよく脈動し始めています。

その果てに、「死ぬほどに苦しく悲しい」時代は間もなく終わり、

やがて個人の尊厳と真の自由と、自己表現の喜びが味わえるときが来る…。

だから、こよなく大切な命を自ら絶ってはいけません。

そのためにも「不安の正体」を見破って、

生き方のシフトチェンジをしていったらいいのだと思います。

 

まもなく始まる総選挙で、自殺者のことを真剣に考えている政党はあるでしょうか。

自殺の原因にはお金や病気や老いのこともあるとは思いますが、

その最も心の深いところにある絶望は、

温かいつながりが実感できない寂しさと孤独感にあるような気がします。

 

「死にたい」とまでは思わなくても、

不安と恐れは多くの人々の心に不気味なほどに渦蒔いています。

そしてそこには、悲しみと寂しさ、苦しさが脈打っています。

こうしたドロドロとした情念は、忘れたり無視したりするのではなく、

それこそ「ホ・オポノポノ」のそヒューレン博士ではありませんが、

ごめんね。ゆるして。ありがとう。愛してる…と、

クリーニング(浄化)してきれいにするしかないでしょう。

 

「ひまわり」を聞いているうちに、なぜかこんなことを書いてしまいました。

 

稲田芳弘

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