カリフォルニア州非常事態宣言に思う

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つい先ほど、ロイター通信が、
「米カリフォルニア州が財政非常事態宣言」を報じました。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38826720090702

「いよいよ来たか!」という感じです。

シュワルツェネッガー知事はこの財政非常事態宣言で、
公務員に対して週3日間休むことを命じ、人件費の圧縮を実行。
またすでに教員3万人を解雇するなど、さまざまな手を打っているようです。

ちょうど1ヶ月前の6月2日、シュワルツネッガー知事は州議会で、
「このまま何も措置が取られなければ、2週間後に悲劇的な事態が到来する」
と語って州の財政危機を叫び、予算圧縮を議会に訴えたようですが、
州議会がこれを拒絶したために、今回の非常事態宣言に至ったわけです。

しかし「本当の深刻な問題は、これから始まる」...と言います。

というのも、今月末(7月28日)に、
カリフォルニア州の発行した州債券の大口返済の期日が到来するものの、
それが不渡りになる可能性が非常に高くなってきているからです。

このことについては、以下の浅川嘉富さんのコラム、
「カリフォルニア州の財政破綻が引き起こすアメリカのデフォルト宣言」
をぜひお読みください。
http://www.y-asakawa.com/message2009-1/09-message38.htm

浅川嘉富さんはこの中で、このコラムのタイトルどおり、
「カリフォルニア州の財政破綻が、オバマ政権の首を絞める」とし、
原田武夫国際戦略研究所の原田さんの見方を紹介しています。
その原田さんは、自らのHPで言っています。

「オバマ新大統領に残された選択肢は一つしかない。
 すなわちデフォルト(債務不履行)宣言を行うことだ」と...。
 その時が来れば、米ドル、米国債など、
 あらゆる「アメリカ的なるもの」が容赦なく投売りとなる。

そうなってしまえば、もちろん米国債は大暴落し、
ドルの価値は紙くずのように軽くなり、円高が再び加速するでしょう。

浅川さんはHPで「ジュセリーノの予言」についても紹介しています。

 ジュセリーノ氏は、2010年6月15日の株式暴落の後は、
 世界中の経済が深刻な景気後退に入り、
 日本では、ハイパーインフレが発生し、
 貨幣価値が日ごとに下がって、人々はお金を一切信用できなくなり、
 仕事の報酬は生活必需品などで支給されるようになる。
http://www.y-asakawa.com/message/jyuserino3.htm

「ジュセリーノの予言」がいつものように的中するかどうかは分かりませんが、
つい先ほど「カリフォルニア州の非常事態宣言」が報じられたのは事実であり、
今月末の28日に果たして州債券の大口返済ができるかどうか、要注意です。

もしもそのときカリフォルニア州が「債務不履行」となり、
それを保証したアメリカまでもがデフォルト宣言を発表したときに、
まさにアメリカ合衆国緊急事態管理庁(FEMA)が動き出すことになるでしょう。

いずれにしても、これらはすべて人類史の必然です。
起こるべくして起こる「資本主義崩壊現象」です。

なのに、日本の社会はそうしたパースペクティヴな歴史的視座を見失い、
いまなお「景気回復=経済政策」等々に終始しています。

7月24日には福岡で「不安呪縛」のお話をしますが、
そのときにカリフォルニア事情がどうなっているか興味津々です。
いえ、興味津々などというのは不謹慎でしょう。
いま私たちに必要なのは、生きることをゼロから考え直すことのようです。

稲田芳弘

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